アトピーや喘息などのアレルギーを心配していらっしゃる方も多く、食事の相談を多く受けています。それぞれのケースによって対応が、若干違いますので以下のように考えてみてください。
1.妊婦さん御自信が何らかの食事アレルギーを持っている場合。
勿論、食事の内容に気をつけて危ない食品を摂らないようにしましょう。しかし、生まれてくるお子さんがお母さんと同じ食事アレルギーとは限りません。むしろ、そうでないことのほうが圧倒的に多いのですから、あまり心配しないでください。
2.妊婦さん御自身に食事アレルギーではないけれどもなんらかのアレルギー体質がある場合。
この場合は、妊娠中にこうすればおなかの赤ちゃんがアレルギー体質になることを予防できるというようなうまい方法はありません。日々の食事をありがたくいただくことです。医食同源ということわざもあります。食べ物をこだわらずにありがたくいただくことです。緑黄色野菜をふんだんに摂りましょう。栄養のバランスが大切です。アレルギー体質は必ずしも遺伝しないのです。
3.経産婦さんで上のお子さんが何らかの食事アレルギーの場合。
今回のお子さんも同じとは限りません。このような場合は兄弟姉妹でも違うことの方が多いのです。あまり神経質に考えないほうが賢明でしょう。
4.経産婦さんで上のお子さんが食事アレルギーではないけれどもアトピー・喘息等のアレルギー
.体質の場合。
アレルギー専門家の間でも意見が分かれています。すなわち、妊娠中に卵や牛乳を避けるように指導するべきとする意見と、そのような食事制限は無効であるとあうる意見があります。卵や牛乳を避けてもアレルギー体質になることも多く一概に極端な食事制限はするべきではないとする意見のほうが強くなりつつあるようです。当クリニックとしましても、極端な制限はしなくてもよいとお話しております。毎日の食事をありがたくいただくという心境が大切です。医食同源という言葉もあるように、食べ物によって人間の体は維持されているのですから、栄養のバランスが大切です。緑黄色野菜をふんだんに、摂ってください。
5.妊婦さんの近親者に食事アレルギーやなんらかのアレルギー体質の方がいらっしゃる場合。
特に気にする必要はありません。ごく普通に栄養のバランスを考えておくだけで結構です。
6.上記のいずれにも当てはまらない場合。
特に気をつけることがなにもありません。といってもアレルギーのお子さんが絶対に生まれないという意味ではありません。結局、なぜアレルギー体質になるのか現代の医学では解明されていないのです。ですから、心配しても仕方のないことを思い悩むことはないということなのです。卵や牛乳を無理に制限する必要はありませんん。 |