
<妊娠中>
初期も中期も後期も、原則として入浴OKです。
ただし、下記の事項についてお気をつけください。
1 お風呂に入る目的は、肌の清潔を保つことです。
湯船につかることよりも、体を洗うことが大切な目的です。
湯船に入る前に浴室を温かくしておいて、体を洗ってから、湯船に入ってください。
2 長風呂は、疲れますのでよくありません。
湯船に入るのは、5〜10分程度が適切です。
3 お湯の温度が熱すぎるのもぬるすぎるのもよくありません。
40〜42度程度の中でご自分の好みの湯温でお入りください。
4 温泉に入っても、良いですが、県内の近場(1〜2時間以内)の温泉にしましょう。
県外等の遠方はお勧めできません。
宿泊しても良いですが、旅館の豪華料理はカロリーが多すぎます。残してください。
妊娠後半(特に、妊娠36週以降)は、近くてもお出かけはしないでください。
5 サウナはだめです。
温度が妊婦さんには熱すぎますし、子宮内温度が上がる危険性があります。
6 切迫流産や切迫早産で自宅安静を指示されていても入浴OKです。
ただし、長風呂はしないこと、肌の清潔を第一に考えてください。
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<産後>
出産直後からしばらくの間は、シャワーで肌を清潔に保ちましょう。
寒い時期は浴室が寒くないように、温かくしてください。
会陰切開や会陰裂傷、帝王切開の腹部創部は、ゴシゴシ洗うのではなく、ご自分の手に石鹸を付けて創部を優しくなでるように洗ってください。
退院1週間後健診(出産後2週間健診)で経過良好であれば、入浴OKです。
用心しすぎてシャワー・入浴をしないのは不潔になる危険があります。
入浴する際の注意事項は妊娠中とほぼ同じです。
サウナは産後なら可能ですが、水分補給に気を付けて、脱水にならないようにしましょう。
以上です。ご質問があれば、外来受診時にご遠慮なくお聞きください。
産科婦人科 茅原クリニック 院長 茅原 保(拝)
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