たばこは家族のためにもやめましょう

妊婦さんがタバコを吸うと、胎児の発育が悪くなります。また、お産後に吸うと、赤ちゃんの突然死が増えます。母乳にも悪影響がありますし、「百害あって一利なし!」とはこのことです。

ご主人や家族の誰かがタバコを吸うのも妊婦さんやそのおなかの中の胎児に極めて有害です。お産後も同様です。

タバコを吸う方は、「家の外で吸うようにしているから・・・」とか「喫煙場所を決めているから・・・」とか、言い訳をなさる方がいますが、その言い訳は通用しないという論文がでました。

<家庭での受動喫煙から子どもを守るためには親はどうすべきか?>
親の喫煙場所によって子どもの受動喫煙防止効果に差があるかが検討されました.
非喫煙家庭の子どものタバコ曝露スコアを 1.0 とした場合,喫煙家庭の子どもの曝露スコアは, (1) ドアを閉めて屋外喫煙した場合は 2.0 , (2) 開放ドアのそばで屋内喫煙+ドアを閉めて屋外喫煙した場合は 2.4 , (3) 台所の換気扇の下で屋内喫煙+ドアを閉めて屋外喫煙した場合は 3.2 , (4) 開放ドアのそばで屋内喫煙+台所の換気扇の下で屋内喫煙+ドアを閉めて屋外喫煙した場合は 10.3 , (5) 食卓やテレビの前などでの屋内喫煙した場合は 15.2 でした.

上記 (1) の「親がドアを閉めて屋外喫煙した場合」には,ある程度子どもの受動喫煙を予防する効果があるようだが完全には防止できず,非喫煙家庭の子どもに比べればタバコに曝露されていた,と結論しています.また, (2)-(5) の場合には,受動喫煙の防止効果はないか僅かしかなかったと述べています.

結論として、

親が喫煙をしている限りは,たとえ喫煙場所に気を付けても,子どもは受動喫煙をしてしまいます.

引用:「 Pediatrics 」 2004 年 113 巻 4 号の電子版 291-295 ページより

やっぱり、タバコは 1 日も早く止めましょう!

平成18年12月14日記